MAX2010

Adobe MAX 2010レポート 2日目 Flash Player 10.1モバイル+ビデオ

Adobe MAX 2010から、「Video on Flash Player 10.1 Mobile Devices」のセッションレポートです。
モバイルのFlash Player 10.1でビデオを扱うには、どういった点に気をつければいいのでしょうか、またどういう設定でエンコードするのがいいのでしょうか。
Flash Player 10.1はモバイル向けに最適化されている
パフォーマンス
・グラフィックス表示がハードウェアアクセラレーション対応
・オーディオとビデオのハードウェアデコード
・メモリ、バッテリーとCPUの最適化
・最適化されたSWFの管理
・スリープモード
デバイスとの連携
・マルチタッチとジェスチャー対応
・加速度センサー
・スクリーン回転対応
・テキスト入力
ハードウェアアクセラレーションが使えない場合でも、ソフトウェアレンダリングは87%以上速くなっているそうです。メモリは55%の節約ということです。
Flash Playerがデバイス独自のビデオより勝っている点
コンテンツ配信の保護
RTMPストリーミングによってコンテンツ配信を暗号化し、保護できます。
帯域幅の変化に合わせた配信
3G/4GからWi-fiまで、帯域幅の変化に合わせて最適なストリームに素早く切り替えることができます。
広告やトラッキング
PCのFlash Playerと同じようにどんな種類の広告でも出せます。PCと同じような解析ができます。
プレイヤーのカスタマイズ
Flashなので、プレイヤーを自由に変更できます。
エンコーディング
コーデックは、Sorenson Spark、On2 VP6、H.264があります。プロファイルも含めると、Sorenson Spark、On2 VP6(E/S), H.264(Baseline/Main/ High)の6種類があります。
あるべくハードウェアのデコード機能を使うように、コーデックを選択します。Droid 2、iPhoneなどのほとんどモバイルデバイスにはH.264のBaselineプロファイルを、デスクトップ、iPadはMainプロファイルを使います。Google TVはCPUが弱いのでOn2 VP6は推奨しません。ハードウェアでデコードできるH.264を使います。
モバイル向け動画で推奨するエンコード設定
ビデオサイズ: 512 x 288
フレームレート: 25fps(PAL), 23.976(film), 29.97(NTSC)
コーデック:H.264
プロファイル: Baseline
レベル: 2.2
ビットレート: 100-800kbps
ユーザーインターフェイス
モバイルは288p、デスクトップは720p、テレビは1080p。
OSMFのDynamicStreamTrait.maxAllowedIndexを設定して、より高品質なストリームにダイナミックにどこまで上げることができるようにするか指定できます。
クロスプラットフォームにおけるエンコーディング
次の設定を目安にするとよいでしょう。
MOBILE
電話とタブレット(3G):250kbps, baseline, 512×288
電話とタブレット(低):500kbps, baseline, 512×288
電話とタブレット(Wi-fi):700kbps, baseline, 512×288
SD
PCとテレビ SD(中): 1200kbps, main, 768×432
PCとテレビ SD(高): 1800kbps, main/high, 768×432
HD
PCとテレビ HD(低): 2500kbps, high, 1280×720
PCとテレビ HD(中): 2500kbps, high, 1280×720
テレビ HD(高): 5000kbps, high, 1920×1080
テレビ HD(最高): 8000kbps, high, 1920×1080
設定は、左からビットレート、プロファイル、動画サイズです。デスクトップには上記のMOBILEまたはSDの設定から、デジタルホーム機器には上記すべての設定から選択するといいでしょう。
高品質のビデオを作るには
一番必要なのは「非圧縮の元素材」です。これは昔から変わりません。
ActionScriptで気をつけること
・メモリを節約する
・CPU使用を最小にする(GPUをできる限り使う)
OSMF Mobile Player
プレイヤーはデモされていたので、まもなく登場する?
デバイスを意識してエンコードを意識するということはとても大切だと思います。エンコードの選択を誤ると、途端にCPUを使ってしまいます。動画の再生はGPUにまかせるようにしましょう。
しかしターゲットデバイスが増えていくと、ファイルの数も膨大になり、エンコードが大変になりそうです。1日目の基調講演の中でも、FMSのロードマップのセッションの中でも、この解決策をちらっと見せてくれたようですが、詳しいところまでメモできていませんので、分かり次第お伝えします。


Author

  • Shuichi Ishikawa
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    Ishikawa
  • MikasaHideyuki
    Hideyuki MikasaHideyuki
    Mikasa
Shuichi Ishikawa
執行役員/インタラクションデザイングループ

フロントエンド開発からクラウドサーバー構築まで、新しいことに興味がありすぎて時間が足りない制作部門リーダー。Adobeインフルエンサー。九州芸術工科大学→ドリームキャスト→サーバーサイド→フロントエンド→執行役員→早稲田大学大学院→Kinect v2

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Hideyuki Mikasa
オーサリングエンジニア

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