MAX2014

アドビがちらっと見せた、開発中の13の新機能 (Adobe MAX 2014より)

Adobe MAX 2014より、Sneak Peaksの模様を速報でお伝えします。
Sneak Peaksとは、開発中の機能をちらっと見せるイベントで、ここで紹介された機能は、必ずしも製品に組み込まれるものではありません。

それでは、アドビが考える未来を1つずつ見てみましょう。

DSC_0058

1. Project LayUp

デザインの最初の段階で使うiPadアプリ。指で書いたワイヤーフレームに、Creative Cloudライブラリからアセットを持ってきて配置できます。LayUpでは、すべてが1つのファイルに記録され、履歴も管理されます。PhotoshopやInDesignに送ることができます。あれこれどっかで見たなと思って考えたのですが、そういえば昔Adobe Protoっていうソフトがありませんでした?

DSC_0071

2. PSD Web Editing

Photoshopを持っていなくても、PSDをブラウザにドラッグ&ドロップして表示できます。要素を確認したり、色を変えたり、動かしたりすることもできます。変更結果はクラウドに瞬時に反映されます。ドラッグ&ドロップしてからのレンダリングがすごく速いのが印象的でした。

DSC_0077

3. Visual Speech Editor

デジタルオーディオ編集。こんなに時代が変わったのに、オーディオはいまだに波形をみながら編集しています。どこがどんな音か波形ではわかりません。そこで音を文字と色で可視化しました。声と音楽を色分けして表示します。編集もできます。何が聞こえるか見て分かるオーディオ編集です。

DSC_0090

4. Project Beacon

街で何かを見かけても、その情報をオンラインで探すのは難しいのですが、この機能は近くにBehanceの作品があることが通知され、情報に簡単にたどりつけます。彫刻や絵にビーコンを付けて利用するサービスです。

DSC_0093

5. Defog

Photoshopで写真の霞みを取り除く機能です。反対に霞みを加えることもできます。色味を変えることもできます。霞みを除去するのと同じように水中の写真も鮮やかにできます。写真の後ろに光源がある場合は霞んだように見えますが、そういう写真もきれいになります。これぞPhotoshop Magic!

DSC_0099
DSC_0100
DSC_0110
DSC_0111

6. Live Mobile Dev

Photoshopでレイヤーカンプごとにモバイルデバイスに自動的に同期する機能。レイヤーカンプに加えた変更は数秒でデバイスに反映されるので、いちいちリロードしなくてよいのです。また、Dreamweaverでライブビューをスクロールすると、プレビューしているブラウザでも同じ位置までスクロールします。

DSC_0119
DSC_0126

7. Shape Shade

これまではIllustratorでハンドルを操作したりしてシェイプを描いてきましたが、これは指でシェイプの形を粘度のように操作して作る機能です。パターンを作るのも簡単です。

DSC_0130
DSC_0135
DSC_0150

8. Time Of Day

写真は時間によって光が変わります。理想的な光の時間に、理想的な位置にいて写真を撮るのは大変です。MITとのコラボレーションで生まれたこの機能では、まずさまざまな時間帯の大量の写真を学習させます。そしてあとは自動で、昼の写真を夜の写真に変えたりします。任意の時間帯に変えることも可能です。

DSC_0153
DSC_0154
DSC_0156
DSC_0157
DSC_0163
DSC_0164

9. Project Para

イラストレーションをプログラムを使って作ると楽しいのですが、イラストレーターの人がプログラミング言語を扱うのは大変です。そこでマウス操作だけで、いろいろな規則に従って配置されたイラストが簡単に作れるソフトを開発しました。paradrawing.comはオープンソースなので、今すぐ試すことができます。

DSC_0170
DSC_0176
DSC_0178
DSC_0185
DSC_0194-2

10. Shaper Tool

Illustratorの15のツールとガイド機能が1つになった、直感的にベクターグラフィックを描ける機能です。指で動かせばその場で使えるガイドが登場します。消したいものの上でぐちゃぐちゃと線を描くと消えます。適当な形を描いても整形してくれます。

DSC_0203
DSC_0205
DSC_0207
DSC_0214
DSC_0227
DSC_0228

11. 3D Photo Magic

部屋の写真に家具の3Dモデルを合成しようとしても、手作業ではなかなかうまくいきません。そこで役立つのが、写真から3D空間を解析し、遠近感を自動調整して3Dオブジェクトを写真に合成する機能です。影もちゃんとつきます。3D空間を解析することで、写真のフォーカスの位置を変えたり、ライトを調整することもできます。また、写真の中に3Dアニメーションを合成することもできます。

DSC_0234
DSC_0235
DSC_0246
DSC_0248

12. Gap Stop

Premiere Proの機能です。動画の音声に自然な間があって聞きづらいときがありますが、音をつなげることを優先して単に間を切ると映像が飛びます。それを飛ばないように補間して、音を切りつつ映像をなめらかにつなぐ機能です。間を詰めたとは思えない、実に自然な仕上がりで驚きました。

DSC_0255

13. Photoshop for Design

Photoshopを使ったデザインの非常に複雑なワークフローをもっと簡潔にしようという現在開発中のプロジェクトです。現在のPhotoshopでは、機能がいろいろなところに分散しているためか非効率で時間がかかっていました。そこでPhotoshopのUIや操作をデザイン作業に最適化すると、大幅にこれを短縮できました。例えばキャンバス上でダブルクリックしていくだけで、レイヤーの階層を降りていけます。プロジェクトのページ: photoshopfordesign.com
もともとPhotoshopは写真編集ソフトですから、デザインに使うには無理がありました。このプロジェクトはデザイナーに歓迎されそうですね。

DSC_0262
DSC_0274
DSC_0272
DSC_0275

DSC_0276
「Hey designers – We’re listening to you.」

以上、アメリカ・ロサンゼルスより速報としてお伝えしました。


Author

  • Shuichi Ishikawa
    Shuichi IshikawaShuichi
    Ishikawa
  • MikasaHideyuki
    Hideyuki MikasaHideyuki
    Mikasa
Shuichi Ishikawa
執行役員/インタラクションデザイングループ

フロントエンド開発からクラウドサーバー構築まで、新しいことに興味がありすぎて時間が足りない制作部門リーダー。Adobeインフルエンサー。九州芸術工科大学→ドリームキャスト→サーバーサイド→フロントエンド→執行役員→早稲田大学大学院→Kinect v2

好きな飛行機
B787-8
好きな空港
SXM
好きな航空路
Y28
Hideyuki Mikasa
オーサリングエンジニア

mikasa's text