
Adobe MAX 2010レポート 2日目 Sneak Peeks–最新技術をこっそり見せます
2010.10.27

Adobe MAX 2010から、Sneak Peeks(「こっそり見せる」という意味)の様子をレポートします。進行役は、スタートレックのカーク船長(ウィリアム・シャトナーさん)。観客はいきなり総立ちです。本当はスポックが登場するはずだったそうですが、急遽代打で登場ということでした。
それにしても事あるたびに、アドビのイベントにはスタートレックネタが出てきます。どういうわけなんでしょうね。

カーク船長「スニークってしらねーよ、ピークならしってるけど」「このギークどもめ!」(Adobe西村さんのTweetから引用)

FlashアニメーションをHTML5に変換する機能。エフェクトやマスクもちゃんと変換できているようでした。iPadでもちゃんと動いてましたよ。
HTML5とFlashは争っている関係ではなく、両方とも必要なテクノロジーです。どちらにも利点と欠点があって、目的に応じてどちらを使うか選択するのは、僕ら制作者なのです。Adobeは、両方の制作が簡単にできるようにソフトウェアを進化させていくということが、今回のMAXでは強調されています。

左が従来の、右が新しいコードエディタ。必要な情報が大きく表示され、適度に区切り線も入っています。スクロールしたときに関数などが見つけやすいです。タイポグラフィが整ったコードを見ていると、プログラミングも楽しくなりそうです。

こんな風にカスタマイズできるので、ますます楽しくなるかもしれませんね。

これは、動画の音声部分の自動解析ツールです。男性の声、女性の声、機会の声、電話の音などを識別してタイムラインにならべてくれます。

最後はStageVideoレイヤー。ビデオの上にFlashを重ねても、CPUの負荷を抑えられます。もちろんMacでも抑えられていました。
そのほか、次のような技術が紹介されて、Sneak Peeksは盛りだくさんの内容でした。
- 再生時にCPUやメモリの状況をリアルタイムにグラフ表示にしてくれる新しいプロファイラの機能(Flash)
- 横が4000ピクセルもある巨大なビデオの完璧な再生(Flash)
- Pixel Bender 3D(Flash)
- プロが撮影した写真の情報に基づいた補正(Photoshop)
- ビデオの時間ごとのサムネイルのタペストリー化(Photoshop)