
コンテクストデザイナー / コピーライター
これは私の現在の肩書きです。
名も無きなんでも屋
↓
構成を描くのが得意なディレクター
↓
文脈寄りのインフォメーションアーキテクト
というような変遷を経て、5年ほど前からこの肩書きに収まっています。名前は後からついてきました。
ひとことで言うと、こちらが飲みこませたい情報を、食べやすく調理し、食べやすい順序でお出しするお仕事です。その具体化の段階で文言デザインが必要なため、コピーライターという肩書きも付随してきました。アウトプットは画面構成だったり、その前段階のコンセプトシートだったりします。
おそらく、一般的にはプランナーやディレクターが請け負っている分野ではないかと思います。弊社でもプランナーやディレクターが兼任する場合もありますが、コンテクスト〜文脈〜が重要なプロジェクトでは、彼らとは別に私がアサインされます。
コンテクストがきちんと検討されないと...
サイトを作る以上、こちら(送り手)には主張したいことや達成したい目的があります。
「この商品すごくいいから買って!」「このキャンペーンに参加して!」「うちの会社を好きになって!」などなど。しかしだからと言って、それを言いたいように並べられても、ユーザーはついていけません。
唐突すぎて理解が追いつかなかったり、まだその気になっていないのにゴリ押しされた気分になったり・・コース料理でいきなりメインから出されても、胃が驚くし、つまらないですよね?
まして生肉をそのまま出されても不快なだけです。

コンテクストデザインは情報の骨組みであり、味つけでもあります。
無理や誤解を生じさせず、知りたいタイミングで知りたいことを見せてあげて、押すべきところでそっと背中を押すことで、「ユーザーにとっては当たり前に心地よく、送り手にとっては目的を果たせるサイト」になります。
この設計は、ビジュアルデザイン段階でやろうとしても遅すぎるのです。

このブログでは、コンテクストデザインについてもう少し語っていこうと思います。